アメリカの日常生活で悩むことのひとつが、白髪染めです。
「海外でヘアサロンへ行ったらヘアカット失敗した」談は、日本人の間です。
それ故に日本人は海外ではあまりヘアサロンに行かないようです。
毛質が違うので、欧米人に髪を任せると希望の結果は得られないという認識は、現地邦人の間で常識になっています。
小室圭さんがロン毛になっていたのも分かる気がします。
もちろん私も行ってません。
どうするかというと、年一で日本に帰国するのでその時に日本でヘアサロンに行き、髪を切るという感じです。
どうしても日本に行けないときは、こちら(アメリカ)で日本人の美容師を探して行っていました。
でも2016年当時でカット+矯正でなんと300ドル!!
そういうわけでアメリカでは美容院に行かないので、白髪染めももちろんセルフです。(日本でも大体セルフでしたけど)
きっとアメリカにいる皆さんも、セルフ白髪染めしている人が多いと思います。
けど、困ったことにアメリカの市販の白髪染めは、1回きりのものばかりなんですよね。
日本の市販の白髪染めは、1回使いきりではなく、必要な量だけ使って残りは次回に取っておけてエコですよね。
日米の「もったいない文化」」と「消費大国」文化の違いを感じます。
中には「ルート・タッチ」と呼ばれる根元だけ染めるタイプもあるんですけど、量がめちゃくちゃ少ない上に、10ドルもするんですよ。
※アメリカの白髪染めは 100% gray coverage と書いてあるものを選ばないと、白髪が染まりませんのでご注意ください。但し、最近は「白髪ぼかし(gray blending)」が流行っているので、白髪を全染するのではなく、ナチュラルカラーに馴染ませて自然に見せたいときは、100% gray coverageではなく、おしゃれ染めや demi-permanent あるいは semi-permanent と書かれた白髪染めを使うとよいですよ。ちなみに、demi-permanent は白髪を70%、semi-permenanetは白髪を50%ほど染めるもので、それぞれシャンプー24回、12回ほどまで持つということです。
日本のセルフ白髪染め商品たちの優秀さよ・・・
仕方なく市販の1回きりの白髪染めを使って半分に分けたりして使っていましたが、そのうち退色・褪色が気になるようになってきました。
白髪染めは時間が経つと赤っぽくなるんですよね。
しかも根元だけ赤っぽいし、白髪も生えてくると薄毛みたいになって恥ずかしいです。
ヘアダメージも気になるし。
ブロードライ・ブラシを手に入れてからはもう縮毛矯正が必要なくなったので、ヘアダメージは少なくなると思います。
それでも2週間に1度のペースで白髪染めをしているので、やはり市販の白髪染めだとダメージが気になります。
加齢による影響も気になりますよね。
そこで何か良いセルフ白髪染めがないかな~と探していたところ、サロンで使われているおススメ商品を見つけたので紹介します。
アメリカでセルフ白髪染めをしているけど、市販商品は退色・褪色やダメージが気になる、1回切りのものでなく取り置きができるヘアカラーを探している、サロン仕様のヘアカラーに興味がある、という方は是非チェックしてみてください。
以下は、いずれも私が試して気に入ったものです。(もちろん今後も使っていきます。)
ion Color Brilliance Permanent Creme Hair Color
ひとつめは ion Color Brilliance Permanent Creme Hair Colorというヘアカラーです。
(ブランド名は「ion」です)
フォーミュラはイタリアで化学者により配合されているそうです。
イオンテクノロジーにより髪の深部までマイクロ顔料が届くことで、白髪を100%染めることができます。
ヘアカラーを持続させるとともに退色・褪色も防ぎます。
PPD*フリーで頭皮や肌にも優しく、パラベンも含まれていません。
*PPD…p-フェニレンジアミンの意味で市販のヘアカラーに含まれることが多く、アレルギー症状や頭皮や肌にトラブルを起こす場合がある化学物質。
ヒアルロン酸、アルガンオイル、ペキーオイル*、植物類が含まれているので、肌を健やかに保ちます。*ブラジルに生育する食用の果物から採れるオイル。ビタミンAとビタミンEが豊富で、肌の状態改善に役立つ。
アンモニア含有量は市販のヘアカラーに比べて38%も少ないので、ツンとするニオイもありません。
※カラーの他にデベロパーが必要です。注文の際は、デペロパーも忘れずにオーダーして下さいね。
白髪染めならデペロパー20で大丈夫です。
なお、同じシリーズで液体のものもありますが、私は根元の白髪を染めるだけなのでクリームタイプを選んでいます。
液体タイプは全体を染めるには良いかもしれませんね。個人的には液体タイプは液だれが嫌なので避けています。
早速、ion Color Brilliance Permanent Cream Hair Color を使ってみました。
サロン仕様だけあって非常にカラーが豊富です。
下の例は2NN Darkest Intense Brownです。
ブラウンの中で最も黒に近いブラウンです。
また、白髪を染めたいときは2NN、3NNなど、数字の後にNNが付いているものを選んだ方が白髪がしっかり染まるそうです(他のブランドも同じ)。
配合比率ですが、カラー:デペロパーは1:1です。
市販のヘアカラーと同じように混ぜ混ぜして、根元に乗せていきます。
ツンとするような匂いや嫌な匂いは一切なし。
頭皮の痒みや赤みもなし。うん、いい感じ。
白髪を染める場合は40分前後待った方が良いと書いてありました。
髪の毛が太い・細いにもよるので、個人差がありますが、私は太い毛ですが30分くらいでしっかり染まっていました。
髪の毛のゴワツキもなく、サラサラに仕上がりました。
時間が経過したあとの退色・褪色がない!
外出先でたまたま鏡に映った自分の姿を見て、髪の根元が赤っぽい…!!ということがなくなりました!!
大満足です。
デベロパーも購入する必要がありますが、市販のものと比べてもコスパは良いです。
私の場合、根本の白髪のリタッチなので1つで4回くらいヘアカラーをすることができたので、1か月持ちました。
デベロパーは大容量(946ml)もあるので、1つあれば後はカラーの購入だけで済みます。
ioにはbrilliant grayというシリーズもあって、こちらは白髪ぼかしに近い…のでしょうか、何度か使用したことがあります。白髪を完全に染めるのではなくグレーに染まるような感じで染めるというより白髪を目立たなくする、といった感じでした。
AGEbeautiful
もうひとつは AGEbeautiful permanent anti-aging hair color です。
AGEbeautifulという名前が示すように、加齢によるダメージを防ぐヘアカラーです。
ボリュームがなくなる、ゴワついてまとまりがなくなる、色がなくなる、水分がなくなる、艶がなくなるといった、加齢に伴う変化を防ぐヘアカラーです。
バイオチン、メラニン、ケラチン、ペプチド、シルクプロテインを含み、加齢によって失われる髪の大切な要素を独自の特許技術により補充します。
こちらも100% gray coverageなので白髪がちゃんと染まります。
カラーは最長8週間持続するそうです。
白髪をしっかり染めたい場合は、ここでもNNがついたカラーを選ぶとよいですよ。
こちらもカラー:デベロパーを1:1の配合で混ぜます。
liqui-creamなので、クリームより少しゆるめのテキスチャーで混ぜやすいです。
こちらもツンとした匂いはありません。
ionに比べると少しだけ独特の匂いがしました。
30分ほど置いたらしっかり染まっていました。
洗髪してタオルドライしたところ・・・ionよりこちらの方が暗めのカラーです。ほぼ黒っぽいダーケスト・ブラウンで、私にはこちらのカラーの方が合っている気がしました。
こちらも時間が経過しても退色・褪色は見られないようです。
なお、こちらは16ozの大容量デベロパーを購入したので、かなりもちそうです。
あとはカラーだけ購入すれば良いし、対効果を考えてもコスパはこれらのサロン仕様のヘアカラーの方が圧倒的に良いです。
在米邦人の皆さま、白髪染めをどれにしたら良いか分からないという方、ダメージが気になる方、是非お試しあれ。
ion Brilliance Hair Color と AGEbeautiful、どちらがいいかと言われると、どちらも良いとしか言えません。