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【ノースフェイス】「イザベラ」バックパック(17L)レビュー

小さめバックパックが欲しくて、ノースフェイスのイザベラ(17L)バックパックを購入したのでレビューです。

ノースフェイスは良質なバックパックをたくさんリリースしており、高校生から大人まで年代を超えて愛されています。

男子校生がノースフェイスのロゴが大きく書かれた四角い形状ヒューズボックスというバックパックを見ない日はありません。

女子高生もシングルショットなど持っている子が多いですね。

 

【ノースフェイス】イザベラ バックパック

カメラを出すのが面倒でスマホで撮影したらやっぱり画質が悪い…

ノースフェイスのバックパックはカジュアルスポーティ寄りですが、アーバンシーンに溶け込むイザベラのシンプルで都会的な外観はタウンユースにすっと馴染みます。

寸法:48×29×21cm

容量:17L

重量:560g

材質:300Dポリエステルヘザー

15inchパソコン収納可能

17Lはバックパックとしては小型に入りますが、縦の長さが結構あるため、背負ってみると大きく感じます。

イザベラと同形で異なるサイズのバックパックに、イザベラより小さいエレクトラ(11L)とオーロラ(22L)があります。

オーロラ(22L) 

 

女性のハンドバッグ代わりに使用するなら、このイザベラではなく、11Lのエレクトラで十分な容量だと思います。

エレクトラ(11L)

 

外側

ハーネスはパッド入りで快適です。 可動式チェストストラップが付いています。

フロントにオープン型のメッシュポケット。 一時置き場としても便利な前面のオープンポケット。柔らかいストレッチメッシュ素材です。

頭頂部にスマホなどを入れられるフリースライニングのトップポケット。

サイドにボトル用ポケット。

反対側に小さなジッパーポケットがあります。こちらもフリース裏地です。

 

内側

中は2気室に分かれています。 前面側荷室にはスリットポケットと、そこにファスナーポケットがついています。 スリットポケットの深さはバッグの3分の2位までです。 もう一つの背面側荷室はパソコン荷室で、PCスリーブはふわふわしたフリース素材のパッドがついています。 PCスリーブは最近よく見られる上げ底です。

パソコン荷室の底を見たところ。

 

ここが良かった!

軽い

とても軽いです。

とりわけ1kg超えのバックパックに慣れたあとに背負うと、もう羽衣のような軽さです。

私が気に入っているVertxのタクティカル系バックパックの自重は1.3kgあります。それだけハーネスもしっかり作られているので、重いものを入れた時は背負ってしまうと軽いバックパックより楽だと思うのですが、手で持つときはやっぱり重い。

このイザベラは軽いので手にした時にすごく楽です。

ただし、軽いということはそれだけ生地も薄く、形状をキープしにくいということでもありますので、重量と軟硬具合のバランスは個人によって好みが異ってくるかと思います。

個人的には、柔らかくグシャッとなるものより、ある程度形状がキープできる硬さが欲しかったので(理想は420Dナイロンくらいかなぁ)、本品はちょっとソフトすぎるかな?

外側の生地はともかく、内側の記事がペラペラのポリエステル生地なのが少しチープで頼りないです。

良かった点なのにイマイチな点の説明になってしまいましたが、軽いので後述のように本当に背負い心地が楽ちんなことは強調しておきます。

背負い心地が良い

ノースフェイスのバックパック全般に言えることですが、背負い心地がとても良いです。

容量マックスにして試したことはありませんが、ハーネスはパッド入りなので、マックス容量でも快適に背負えると思います。

19L以下のバックパックになると、ハーネスが華奢だったり、パッドもあまり入ってないものが殆どです。

でもこちらはちゃんとパッドも入っています。

可動式のチェストストラップも付いています。可動式というところがエライよね。この容量で可動式チェストストラップはなかなかないですよ。

トップポケットがある

グラブハンドル近くのトップポケットがすごく便利です。

この位置にポケットがあるバックパックって、まだまだ少ないんです。

このポケットはアクセスしやすいし盗難しにくいポケットなので、もっと普及してほしい。

さらにこのポケットはフリースライニングなので、スマホやヘッドホンなど入れるといいですね。

トップポケットの深さですが、女性の手がすっぽり入るくらいです。画像では指をめいっぱい伸ばしてます。手の大きさは平均より少し大きめだと思います。

前面の伸縮性スリットポケットが便利

前面に斜めに入ったストレッチ性のスリットポケット、これが便利です。

レシート、紙、チケット類、コンビニで買ったガムや飴など、いったん小物を置いておきたいシチュエーションてありますよね。

ファスナーやマジックテープ、ボタン開閉ポケットだと、片手でリュック自体を持ちながら開閉するという1ステップの手間がかかってしまいます。

なので、ファスナーなどがないオープン型のスリットポケットが一つあると便利なのです。

イザベラのフロントスリットポケットはデザインのシームに沿うように付いているので、ポケットだと分かりにくいのも良いなと思いました。

とはいえ、くれぐれも貴重品は入れないようにご注意ください。

気がかりな点は、ストレッチ性のポケットなので、入り口付近を中心にやがて伸びてしまわないかな?という点です。

 

ファスナーがスムース

ノースフェイスのバックパック全般にそうですが、ファスナーはスムースで開閉しやすいです。

私はVertxのバックパックで使われているようなパラコードが付いたジッパープルが掴みやすくて大好きなのですが、このバックパックのプルタブはパラコードこそ付いてはいないものの通常より大分大きめで掴みやすいです。 

手袋をしてていても掴めるパラコード・プルタブ

 

PCスリーブの上げ底

PCスリーブが上げ底になっているので、バックを硬い地面に下したときに衝撃を和らげてくれます。 意外とこの上げ底をしていないバックパックも多いんですよね。最近は増えてきましたけれども。

 

ここがイマイチ!

サイドのファスナー付きポケットが使いにくい

サイドにあるファスナー付きのポケットは、形がイレギュラーなのでイマイチ収納しにいです。

フリース裏地付きなのでスマホを入れてもいいと思いますが入れにくい。イヤホンくらいしか思い当たらない。

フリース裏地だと電子機器は良いのですが、生地に引っかかるのでツルツルした表面の物質じゃないと出し入れにくいと思います。

何を入れればいいのか悩むポケットです。

縦寸が長すぎる

思ったより縦の寸法が長いです。

バックパック自体の生地が柔らかめなので、荷物を入れると底部が下がってしまい、深さが増します。

その結果、メイン荷室に入れた荷物が下の奥底に沈み、手を下の方まで伸ばさないといけません。

荷物が少ないと底に荷物が全部沈んでしまうので、非常に取り出しにくいです。

背負い心地を優先しているので底が斜めになっています。

これも底部に荷物が沈む原因のひとつで、取り出しにくさを増長させてしまっています。 

底が斜めカット。体に寄り添い、抵抗が少なくなるので背負い心地は良いが、内容物がゴチャゴチャして取り出しにくい。
背面が湾曲しているのは女性の身体に沿ったデザインのため?それとも縦寸が長いから?

返品の決定打となった理由はこれです。

 

内側ポケットが少ない

小さめバックパックは概して内側ポケットが少ないのですが、ノースフェイスのバックパックも全体的にポケットが少ない気がします。

20L以下でアドミポケット(スマホ用スリットポケット、ペンホルダーなどが一つになった内側の収納ポケット)が付いている物が一つも無かったし。

本品イザベラは、2つの荷室に別れていて、背面側はパソコン用スリットポケット(これは厚手のフリース素材になっていて〇)、前面側はスリットポケットにファスナーポケットが1つ付いています。

いずれも大型ポケットなので、細かいものを整理することはできません。

ペンや、スイカ等交通カード、エコバッグ、リップクリーム、ハンドローション、生理用品、消毒ジェル、濡れティッシュ、ティッシュなど、一緒くたになってしまいます。

内側の素材がポリエステルのような薄いフニャフニャした素材なのでモノの出し入れがしにくいことも相まって、整然とした収納は望めないでしょう。

自立しない

底部が斜めなので自立しません。

斜め底部は見た目はスッキリしてていいのですが、中に入れた荷物が落ち着かず、見にくい、取り出しにくいというデメリットもあります。

単体では自立しなくても荷物をを入れると自立するくらいの能力は欲しい。

とはいえ、そもそも底部が斜めにカットされているので自立性は最初から検討されていないバックパックなのかと。