トイレの後にPoo-Pourri
私はPoo-Pourriと申します。(プー・プーリと発音します。プーは「プープ(ウンチ)の略です。)
アメリカはカリフォルニアのとある家のバスルームにいます。
この家の住人のひとりである女性が私を購入してくれました。
ある日、日本から客人がやってきました。
名前はGさんというそうです。ご家族から「グリズリーベア」とか「グリズ」とか言われているそうです。※グリズはグリズリーベアの略語です。
Gさんはトイレで大を済ませたあと、おもむろに私を手にしました。
「プー…プーリィ…???」
Gさんは訝し気に私を見つめたあと、私のヘッドキャップを取り、バスルームにぷしゅ~と私を撒きました。
Gさんは「あらやだ、いいニオイ」と言いました。
どうやら、私を気にいってくれたようです。
そう、何を隠そう、私の正体は、匂い隠し野郎。
Gさんの故郷の日本にも私の仲間がいるらしく、名前は「トイレそのあとに」というそうです。
Gさんは、「あなた、思いのほか良い奴だわね」と私に言いました。
Gさんが気に入ってくれた私の香りはラベンダー・ペッパーミントです。
ラベンダーだけだとフラワーの香りが強すぎる場合もありますが、ペッパーミントをプラスすることでスーッとした香りになっています。
私を作ってくれた人は天才です。ラベンダーとペッパーミントの相性が完璧です。
盗み聞きするに、Gさんは香水などの化学的な匂いが苦手で、微香性のものだったり自分がいい匂いと思えないと気持ち悪くなってしまうそうです。(但し、病名が付くほど敏感ではないとのこと。)
シャンプー、リンス、ハンドソープ、バスソープ、クリーニング溶剤といった家庭の日用品も、匂いがキツくないものを選んでいるんだそうです。
スキンケアも匂いが強いとそれだけで却下するとか。
「それ多分…年齢のせいもあるだろ、あんた。」と密かに思いました。
でも、Gさんのように強い匂いが駄目という話は、けっこう聞きます。
特に私のいるアメリカ合衆国は、匂いが強すぎる商品が多いんですよねー。
トイレの後に使うものは、それなりに強い香りじゃないと誤魔化せなさそうですが、わたくしpoo-pourriはそれほど強くないラベンダーの香りなのに、プーの匂いがかなり誤魔化せて優秀なんですよ。
大ではなく小をした時も、尿の匂いが気になる事、ありますよね?
特にコンビニトイレを利用した時とか。待っている人がいると、余計に気になりますよね。
閉鎖的な空間なので、匂いもこもりやすく、尿の匂いでも結構分かるのではないですか?
匂いがなくなるまで、ちょっと長居してしまったりとか…してませんか?
そんな時に私を使ってやってください。
私は持ち運び用の10mlサイズにもなれます。